エキセントリック少年団の日常

仲間達


あれは確か私が中学生になって間もない、13歳とかそのくらいの頃の話だ。

私とその幼馴染であるA君の周りには、類は友を呼ぶ方式で、個性的なキャラを持つ少年達が集っていた。

A君は特殊なセンサーの様なものを備えていて、面白そうな同級生を見つけては、いつの間にか引き連れていたのだ。

その一人に、O君という子がいた。

ある日、私とA君がO君の所に遊びに行った際に、A君がふざけてO君の財布の中身を確認し始めた。

すると千円札が出てきた為、貧乏だったO君を怪しんで、A君は問い詰め始めた。

A君 「これどうした?」

O君 「親に貰った」

A君 「嘘つけ、盗んだだろ!」

しつこくやり取りが続き、とうとうO君は白状した。

近所の、顔見知りのお婆さんが一人で住んでいる平屋の窓が少し開いていて、そこから見えた手提げカバンからくすねたらしい。

A君 「今すぐ戻してこい!」

O君 「戻す時に見つかるかも知れないし、今さら行けないよぉ」

A君 「返してこいって!」

するとO君が突然

「うわぁ~」

叫び声を上げながら、自転車に乗って逃げ出した。

「待て!」

私とA君もすぐに自転車で追いかける。

自転車を漕ぐのが早いA君が追いつきそうになると、O君はある建物に向かい、自転車を放り投げて中に入って行った。

そこは教会だった。

私達も自転車を止め、後に続いて中に入って行く。

「助けて下さい!」

O君が叫ぶと、すぐに関係者と思われる年配女性が出てきた。

大人が出てきたので、私達は黙って一旦様子を見ていた。

するとO君は両掌を組んで

「聞いて下さい、僕は悪いことをしてしまいました。人の財布から、お金を盗んでしまったのです」

と、悲劇を演じる主人公の様に、何故か物凄くキザな感じで語り始めたのである。

何とか上手くこの状況を切り抜けようと、咄嗟に考えた最善の方法だったのだろう。

(うわぁ、これ映画とかで観たことあるぞ。懺悔のマネをしようとしている…。)

私は少し呆れながら、面白くも感じていた。

すると、それを聞いた年配女性は

「えっ、あんたお金盗んだの!?
ちょっと待ってなさい、今警察に連絡するから!」

O君 「えぇっ!?」

もはやこれは何をどう突っ込めばいいのだろうか。
私とA君は、顔を見合わせながら笑った。