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本当にあった不思議な話(2)

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今回は私の人生の中でも、TOP10に入る“持っている”話を紹介したいと思います。

前回も触れましたが、私は20代の頃東京に住んでいました。

ある休日、渋谷から早朝タクシーを利用して新宿区にある知人宅に向かったのですが、夜通し起きていたので着くなり爆睡してしまい、目覚めたのは夕方に近い時刻です。

夜からは用事があり、割と急いで支度して出掛けようとしたのですが、そこで携帯電話が無いことに気付きました。

部屋中を探したのですが見当たらず、とりあえず時間も無いので出掛けることになったのですが、知り合いがまだ数え切れる程しかいない東京で携帯電話は私にとって生命線です。

ガラケーの時代でパソコンも現在の様に普及しておらず、私は出先でもずっと携帯電話のことで頭が一杯でした。

他にどう考えても早朝乗ったタクシーに忘れてきたとしか思えないので、用事が終わると私はタクシー会社に全て電話を掛けて確認することにしました。
乗ったタクシーを覚えていない為にその必要があったのです。

見かねた知人にも手伝ってもらい全て確認しましたが、結局見つかりません。

意気消沈し、もう半ば諦めてさらに翌日。

当時東京には私の同級生が数人上京しており、特にコミュニケーションもなくそれぞれが生活していたのですが、私のバイト中にその中の一人C君からバイト先に電話が掛かってきました。

珍しいことなのでどうしたのかと思いながら代わってもらうと、私に携帯電話を無くさなかったかと聞いてきます。

突然のセリフにかなり驚き、確かに無くしたという事実を伝えると、何とそれが今C君の手元にあるということなのです。

唐突過ぎて、見つかったという嬉しさよりも訳が分かりません。

その後改めてゆっくり話を聞きました。

まず、私がタクシーに携帯を忘れたのは間違いありませんでした。

そこからなのですが、どうやら私が降りたタクシーをおそらく次に拾ったのが、なんと同級生C君の父親だったのです。

しつこい様ですが、当時東京にいた私の同級生は数名だけです。

その中でも父親と同居していたのはC君ただ一人で、その唯一の父親が私が降りたタクシーに乗ったのです。
これ自体かなり凄いことで、人口過度の東京では地元の人でも有り得ないと言います。

さらにその父親なのですが、私が車内に置き忘れた携帯電話を見つけると、酔っぱらっていたせいもあり、なんとパクってしまいました。(笑)

その理由は、息子の持っている携帯電話と同じだからというかなり訳の分からない理由です。

無事家に帰りついたその父親は、ドッキリで寝ているC君の枕元にあった携帯電話と、今自分が持ち帰った携帯電話をチェンジするというこれまた訳の分からない行動に出ます。

朝目覚めたC君がいつもの様に携帯をチェックするとどうもおかしい。自分の携帯ではない様だと気付きました。

そこで父親から種明かしをされて一旦はそれで終わったのですが、後でちゃんと確認すると共通する知人の連絡先などがあり、もしかしてということから私に辿り着いたということでした。

これは確率としてかなり天文学的な数字で、上京先で私の降車後に同級生の父親が乗車するというだけでも考えられないのですが、車内で見つけた携帯電話を息子のドッキリの為に持って帰ったというのも凄いですよね。
まず他人であれば戻ってきていないでしょう。

そういう訳で携帯電話は私の手元に戻ってきたのですが、周りの人達は、砂漠で落とした針を見つけた様なものだと言っていました。

内容の派手さには欠けますが、これもある意味不思議な体験でしたね。